ここ数年、やっと男性も育児休業を取得する動きが出てきました。
でも、「男性で育休を取得しよう!」と思っても、気になるのは実際どれくらい育休手当って出るんだろう…ですよね。
私自身、育休を1年間取得していますが、取得前は自分の育休手当がどれくらい出るか、はっきりした金額がわからず不安でした。
そこで、この記事では国家公務員の育休手当の計算方法と、実際どれくらい育休手当を貰っているのかをご紹介します!
参考として、私の通帳画像も載せていますので、ぜひご覧ください。
【通帳付】実際の私の育休手当をご紹介!
それでは早速、私の育休手当の支給額をご紹介します。
ちなみに、私は30代前半のとある省庁勤めの公務員です。
【私の育児休業手当金(月額)】
〇『約29万円』
〇『約27万円』
二度と関わりたくないですが…
支給日数によって毎月金額が異なります。
私の育児休業手当金は、1ヶ月約29万円、1日あたり約1万3千円貰っています。
どうでしょうか…?
人によって受け取り方は違うかと思いますが、私は思ったより貰えるんだな!と感じました。
おかげで標準報酬月額が上昇しました…
私の勤務先省庁では、育休手当が毎月支給
私の勤務先省庁では、毎月、育休手当が支給されます。
全ての省庁が毎月支給されるかは不明です…
民間企業の妻の場合は、2ヶ月ごとにまとめての支給です。
毎月貰える方が生活する上では助かりますね。
国家公務員の育児休業手当の計算方法
実際の育休手当の支給額を見て、「もし自分が育休を取得したら、どれくらい貰えるんだろう…」と思いますよね。
国家公務員の育休手当の計算方法についてなのですが…はっきりいって難しいです!
ですが安心してください。
内閣官房内閣人事局より、非常にわかりやすいシミュレーションシートが出ています。
ネット上ではPDFしかヒットしませんでしたが、おそらく各省庁にはエクセル版が配布されていると思います。
もし見つからない場合は、所属している共済支部に尋ねれば貰えるはずです!
100%正確ではありませんが、概ね金額はあっています。
- 育児休業手当金は、様々な手当も関わってくるので、正確な金額を出すのは困難!
- 概算金額がわかる内閣人事局のシミュレーションシートを活用するのが、効率的!
【参考】育児休業手当金の関連規則
気になる方のために、育児休業手当金の関連規則をご紹介します。
さらっと飛ばして大丈夫です。
【育児休業手当金の関連規則】
国家公務員共済組合法(昭和三十三年法律第百二十八号)(抄)
(育児休業手当金)
第六十八条の二 組合員が育児休業等(育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律第二十三条第二項の育児休業に関する制度に準ずる措置及び同法第二十四条第一項(第二号に係る部分に限る。)の規定により同項第二号に規定する育児休業に関する制度に準じて講ずる措置による休業を除く。以下この項から第三項までにおいて同じ。)をした場合には、育児休業手当金として、当該育児休業等により勤務に服さなかつた期間で当該育児休業等に係る子が一歳(その子が一歳に達した日後の期間について育児休業等をすることが必要と認められるものとして財務省令で定める場合に該当するときは、一歳六か月(その子が一歳六か月に達した日後の期間について育児休業等をすることが必要と認められるものとして財務省令で定める場合に該当するときは、二歳))に達する日までの期間一日につき標準報酬の日額の百分の五十(当該育児休業等をした期間が百八十日に達するまでの期間については、百分の六十七)に相当する金額を支給する。
結論からいうと、
- 育休開始180日までは、標準報酬の日額の67%
- 育休開始181日以降は、標準報酬の日額の50%
【標準報酬とは】
- 標準報酬とは、組合員の受ける報酬(本俸+諸手当)を基準として定められる仮の報酬のことで、この額をもとに給付金の額や掛金の額が計算されます。
- 労働の対償として受けるすべてのもので、期末手当、勤勉手当、期末特別手当(業績手当、年度末賞与、業績年俸)を除いたすべてをいいます。
【標準報酬の日額の算出方法(ざっくりです)】
標準報酬の日額 = 標準報酬月額 ÷ 22
【育児休業手当金の給付額(日額)の計算方法】
- 【育休開始180日まで】
育児休業手当金(日額) = 標準報酬月額 ÷ 22 × 67% - 【育休開始181日以降】
育児休業手当金(日額) = 標準報酬月額 ÷ 22 × 50%
育児休業手当金の支給額(月額)は概ね標準報酬の日額×22日
- 育児休業手当金の対象日は、育休期間中の土日を除く日数!
- 祝日も育休手当の対象日!
ご自分の『標準報酬月額』については、給与明細に載っています。
【注意】育児休業手当金には上限がある!
よくこういう言葉を聞きませんでしたか…?
「育休手当は収入の概ね8割が貰えますよ!」…と。
あれ、嘘です。
実は、育児休業手当金には上限金額があります!
【育児休業手当金の上限金額】
- 【育休開始180日まで】日額13,568円
- 【育休開始181日以降】日額10,125円
実際は月額298,485円(育休180日まで)が上限金額ですので、年収が高い人は特に注意です!
育児休業手当金の上限額は、月額298,485円!
※育休期間180日以内
※支給日数22日の場合
13,568円 × 22日=298,485円
育児休業手当金の上限について関連規則
気になる方向けに、育児休業手当金の上限についての関連規則を載せておきますね。
スルーしてOKです。
【育児休業手当金の上限について】
国家公務員共済組合法(昭和三十三年法律第百二十八号)(抄)
(育児休業手当金)
第六十八条の二
(中略)
3 第一項(前項の規定により読み替えて適用する場合を含む。以下この項において同じ。)の規定により支給すべきこととされる標準報酬の日額の百分の五十(当該育児休業等をした期間が百八十日に達するまでの期間については、百分の六十七)に相当する金額が、雇用保険給付相当額(雇用保険法(昭和四十九年法律第百十六号)第十七条第四項第二号ハに定める額(当該額が同法第十八条の規定により変更された場合には、当該変更された後の額)に相当する額に三十を乗じて得た額の百分の五十(当該育児休業等をした期間が百八十日に達するまでの期間については、百分の六十七)に相当する額を二十二で除して得た額をいう。)を超える場合における第一項の規定の適用については、同項中「標準報酬の日額の百分の五十(当該育児休業等をした期間が百八十日に達するまでの期間については、百分の六十七)」とあるのは、「第三項に規定する雇用保険給付相当額」とする。
雇用保険法(昭和四十九年法律第百十六号)(抄)
(賃金日額)
第十七条
(中略)
4 前三項の規定にかかわらず、これらの規定により算定した賃金日額が、第一号に掲げる額を下るときはその額を、第二号に掲げる額を超えるときはその額を、それぞれ賃金日額とする。
一 二千四百六十円(その額が次条の規定により変更されたときは、その変更された額)
二 次のイからニまでに掲げる受給資格者の区分に応じ、当該イからニまでに定める額(これらの額が次条の規定により変更されたときは、それぞれその変更された額)
イ 受給資格に係る離職の日において六十歳以上六十五歳未満である受給資格者 一万五千五百九十円
ロ 受給資格に係る離職の日において四十五歳以上六十歳未満である受給資格者 一万六千三百四十円
ハ 受給資格に係る離職の日において三十歳以上四十五歳未満である受給資格者 一万四千八百五十円
ニ 受給資格に係る離職の日において三十歳未満である受給資格者 一万三千三百七十円
上記の法令を簡潔にすると、
育児休業手当金(育休期間180日以内)については、
- 『標準報酬の日額の67%』と、
- 雇用保険法で規定する『14,850円』に30を乗じた金額の67%を22で除した金額の
少ない金額で計算して支給すること!
という意味になります。
【育児休業手当金の上限金額の計算方法】
- 【育休開始180日まで】日額13,568円
14,850円 × 30 × 67% ÷22 = 13,568円 - 【育休開始181日以降】日額10,125円
14,850円 × 30 × 50% ÷22 = 10,125円
結論をまとめましたので、こちらをご覧ください。
【育児休業手当金(日額)の計算まとめ】
(育休期間180日以内の場合)
- 標準報酬月額 ÷ 22 × 67%
- 13,568円
(14,850円 × 30 × 67% ÷22)
①と②のうち、少ない金額が育児休業手当金の日額!
例として、標準報酬月額が45万円の場合、
①450,000円÷22×67%=13,705円
①13,705円>②13,568円のため、育児休業手当金の日額は13,568円になります。
【最後に】男性育休、最高です
育児休業手当金の対象日は、育休期間中の土日を除く日数です。
祝日も対象日になります。
本当にありがたいことに、私は子どものお世話をするだけで毎日約1万3千円頂戴しています。
しかも各種社会保険料も免除されて…
ぶっちゃけ…残業なしで普通に仕事するより手取りが多いです!
私には育休を取らない理由がありませんでした。
育休を取ると出世が…お金が…と不安になりますよね。
正直、なんとかなります!
私は不利益にされても気にしませんが。
私自身の感想ですが、可愛い子どもとたくさん触れあえて、今は出世はどうでもよくなりました。
むしろ、国会業務とおさらばできて最高です!笑
想像してみてください…
毎日赤ちゃんの夜泣きで寝不足になっても、出勤とか気にしなくて良いんですよ…!
しかもポイ活のおかげで、育休中に家族でハワイ旅行に行けました。
無事にハワイから帰国しました。
2歳と0歳の子連れでのハワイ旅行は、正直…めちゃくちゃ大変でした😓
それでも、やっぱり最後はハワイに来てよかった!!
と、心から思えてます。一夜明けて、ハワイレスです😭
また必ず行くぞー!!😆 pic.twitter.com/qKaUko23hf
— ketamata&2歳と0歳@育休中 (@ketamata) October 24, 2022
ポイ活を始めてからは、仕事はそれなりにして、ポイ活で残業代を稼ぐほうが効率的ではと考えています。
そして何より、産後の奥様の体は本当にボロボロです…
古来より日本では、「産後の無理は一生祟る」と言います。
赤ちゃんのためだけではなく、奥様の体のためにも、夫は育休を取得したほうが良いと思っています。
可愛い赤ちゃんのお世話をしてお金が貰える…こんな幸せなことはないです。
ただ、男性育休には意外な落とし穴もありますので、ご注意ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。