この記事では不妊治療、不妊検査についてまとめています。
※この記事の内容は、私が実際に受けた治療内容と、各医療機関のホームページを参考にしています。
不妊検査について
不妊治療のクリニックに通院すると、最初は様々な検査をします。
月経周期にあわせて行う検査
低温相、排卵期、高温層の月経周期にあわせて検査をします。
低温相
低温相では3種類。
- ホルモン検査(血液)
LH、FSH、プロラクチン - 子宮卵管造影検査(月経終了後)
- 超音波検査※
(※初診時に限り1回のみ保険適用)
排卵期
排卵期は4種類です。
- 子宮頚管粘液検査
- フーナーテスト
- 尿中LH検査
- 超音波検査※
(※初診時に限り1回のみ保険適用)
高温層
高温層では2種類検査します。
- ホルモン検査(血液)
黄体ホルモン、卵胞ホルモン - 超音波検査※
(※初診時に限り1回のみ保険適用)
随時行う検査
随時行う検査は以下のものがあります。
- 子宮頸がん検診
- 乳がん検診
- 各種血液検査
血算、血糖、HbA1c、肝機能、腎機能 - 風疹抗体
- 甲状腺ホルモン検査
- クラミジア検査
- 抗精子抗体
- AMH(抗ミューラー管ホルモン)
参考:不妊検査の保険適用について
どの不妊検査が保険適用か自費かについて、色分けをしました。
赤色が自費の検査、青色が保険適用の検査です。
田園都市レディースクリニックの診療について
田園都市レディースクリニックでは、保険適用の検査については、原則保険で実施しています。
- 人工授精、体外受精に関連する検査は全て自費です!
- 同じ検査でも、クリニックによって自費か保険適用かは異なる場合があります。
精液検査について【男性不妊】
まず精液検査について、簡単に紹介します。
『精液検査』とは、精液を検査することで、精子の数・形態・運動性について異常がないかを調べることができます。
【精液検査でわかること】
- 無精子症(精子がいない)
- 乏精子症(数が少ない)
- 精子無力症(運動精子の割合が低い)
- 精子奇形症(奇形精子の割合が高い)
精液検査の流れ
精液検査の流れには、
- 自宅で精子を採取して病院に持ち込む場合
- 病院内で精子を採取する場合
2つのケースがあります。
自宅で精子を採取して病院に持ち込む場合
自宅で精子を採取して病院に持ち込み場合、大切なのは採取して約3時間以内に病院に持ち込むことです!
病院によっては2時間以内と指導されるところも。
また持ち運ぶ際の温度も重要で、基本的には人肌より少し低いくらい(30℃程度)が一番良いです。
温めすぎたり、逆に冷やしすぎたりするとちゃんと検査できないので、注意が必要です。
- 精子は採取してから3時間以内には病院に持ち込む!
- 精子を温めすぎたり、冷やしすぎたりしない!
病院内で精子を採取する場合
おすすめはこちらの病院内で精子を採取する方法です。
病院で精子を採取する場合は、特に注意することはありません。
病院内の採取室で精子を採取したら、そのまま提出すればOK!
【採取室について】
採取室はだいたい畳一畳くらいの広さで、完全防音。
田園都市レディースクリニックでは、テレビにビデオレコーダー、雑誌にウェットティッシュ等が用意されていました。
ちゃんとヘッドホンもありますのでご安心を。
雑誌等の内容についてはお察しください。
自宅からの持ち込みだと、少しでも精子が劣化してしまうのではないかと思ったので、夫には4回とも病院で精子を採取してもらいました。
精液検査をする際の注意点
精液検査をする際には以下の点に注意してください。
【精液検査をする際の注意点】
- 禁欲期間(射精しない期間)は2~5日間程度に。
(禁欲期間が短かったり、非常に長かったりすると精子の質が下がります。) - コンドームは使用禁止。
タイミング法
タイミング法とは、排卵の直前~3日前のタイミングを見計らって性行為によって妊娠する方法です。
上記の各種検査をした結果、私はそこまで数値が悪くなかったので、半年ほどはタイミング法で妊娠を目指そうという方針になりました。
超音波検査で卵子の成長具合を確認してもらえるので、より正確なタイミングで行うことができます!
超音波検査で排卵するタイミングを計りますね。
人工授精
人工授精とは、子宮の入り口から管を入れて、精液を子宮内へ直接注入して妊娠する方法です。
通常タイミング療法の次のステップで行う治療法と言われています。
『人工』という文字から、人の手による妊娠をイメージをしがちですが、タイミング療法との違いは管を使用して精液を入れるところだけです。
そのため、次のステップとして『人工授精』に進みました
ちなみに、私たち夫婦は人工授精は2回チャレンジし、駄目だったのでそこで止めました。
【人工授精の妊娠率】
- 人工授精の妊娠率は数%~10数%
体外受精
体外受精とは、採卵した卵子に、同じく採取した精子をふりまいて受精卵とし、子宮内に戻す方法です。
体外受精の流れ
体外受精には大きく2つのステップを踏む必要があります。
【体外受精の流れ】
- 採卵(卵巣から卵子を採取)
- 体外で精子と受精させ受精卵を培養し、カテーテルを用いて子宮に戻す。
体外受精は精神的、肉体的、そして金銭的に非常に大変でした。
特に採卵をするタイミングは非常に重要ですので、その時期は毎日通院して卵子の大きさを検査しました。
体外受精にかかる費用は100万円を超えています。
2016年に日本で生まれた新生児のうち、約18人に1人は体外受精で妊娠、出産しています。
最後に
不妊治療の流れについて、大きく4つにわけて紹介しました。
【不妊治療の流れ】
- 各種検査
- タイミング法
- 人工授精
- 体外受精
私は各種検査から順番にタイミング法、人工授精、体外受精とステップアップしました。
検査結果によってはすぐに体外受精にステップアップすることもあります。
経験談ですが、不妊治療はパートナー、医師と相談して決められるのが大切だと感じています。