ポイントサイトを利用した『ポイ活』でちょっとお金を稼ぎたいけど、これってもしかして副業になるの…?
会社にバレたら、副業として処罰されてしまうのかな…?
近年は副業解禁の動きもありますが、まだまだ副業は禁止の企業が殆どではないでしょうか。
特に公務員は、法律で副業が禁止されています。
だから、「本当はポイ活をしてみたいけど…副業とみなされて罰則をくらうのが怖いからやめよう…」と考えている方は、本当に多いです。
結論からお伝えすると、ポイントサイトの利用(ポイ活)は副業にはあたりません!
その理由を、現役公務員でポイ活を2017年から続けている筆者が、『国税庁の見解』付きで解説いたします。
副業バレが不安な方は、ぜひこの記事を読んで、安心してポイ活を始めましょう!
- この記事では公務員の観点から、ポイ活は副業にあたらない理由を解説しています。
- 民間企業では副業を禁止する法律はありません。
ただ念のため就業規則をご確認されることをおすすめします。
最初に:ポイ活について
ポイ活が副業にあたらない理由を説明する前に、まず簡単に『ポイ活』について整理します。
【ポイ活とは】
- ポイントサイトなどでポイントを稼ぎ、家計の節約やお小遣い稼ぎをすること。
- 具体的には、ネットショッピングやクレジットカードに入会する際などに、ポイントサイトを経由して利用することでポイントを貰う活動。
続いて、『ポイントサイト』についての説明はこちらです。
【ポイントサイトとは】
「ポイントサイト」とは、一言でいうと、広告代理会社です。
- ポイントサイトは、提携先企業の広告を掲載。
- その広告を、ユーザーである私たちが利用することで、
- ポイントサイトは、提携先企業から広告費を貰い、
- 広告を利用したユーザー(私たち)、はポイントサイトからポイントを貰える。
普段の買い物の時に、クレジットカードやペイペイ等を利用してポイントを稼ぐことも『ポイ活』の1つですが、こちらは全く問題ない行為ですので、割愛します。
公務員の副業について
ポイ活について整理しましたので、次はどんなことが公務員の副業にあたるのかを整理します。
そもそも副業の定義について
そもそも『副業』という言葉なのですが、実は法律的な定義がありません。
そこで、当記事では、『副業』とは中小企業庁が出している「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する調査事業研究会提言」中にある「兼業・副業とは、一般的に、収入を得るために携わる本業以外の仕事を指す」という意味とします。
- 厚生労働省や中小企業庁等の公的な文書においても、『副業』の定義を定めていません。
- 中小企業庁の「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する調査事業研究会提言」中に、「兼業・副業とは、一般的に、収入を得るために携わる本業以外の仕事を指す」と記載されています。
公務員の副業規定について
副業とは、『一般的に、収入を得るために携わる本業以外の仕事』のことをいいます。
では、公務員にとって禁止されている副業はどういったものでしょうか?
公務員は、『国家公務員法』という法律によって、副業が禁止されています。
↓以下、条文を載せています。全文だと長くなるので大事な部分以外は省略しています。
(私企業からの隔離)
第百三条 職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
○2 前項の規定は、人事院規則の定めるところにより、所轄庁の長の申出により人事院の承認を得た場合には、これを適用しない。
○3~7(以下略)(他の事業又は事務の関与制限)
第百四条 職員が報酬を得て、営利企業以外の事業の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、その他いかなる事業に従事し、若しくは事務を行うにも、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を要する。参照:国家公務員法
上記条文を簡潔にまとめたのがこちらです。
公務員は許可なく、
①営利目的の会社で働いてはいけない
②自分で営利目的の会社を運営してはいけない
③報酬を得て事業や事務(仕事)をしてはいけない
地方公務員も、地方公務員法で同様の規定があります。
参考までに、公務員でも認められている副業はこちらです。
- 株式投資
- 講演・執筆活動
- 小規模農業
- 家業の手伝い
ポイ活は副業にあたるのか!?【結論:あたらない】
それでは、本題『ポイ活は副業にあたるのか!?』を整理したいと思います。
公務員の副業規定を簡単にまとめたのがこちらです↓。
公務員は許可なく、
①営利目的の会社で働いてはいけない
②自分で営利目的の会社を運営してはいけない
③報酬を得て事業や事務(仕事)をしてはいけない
上記①~③にあたることは、副業となり、禁止されています。
ということは…逆に考えれば、「ポイ活が上記①~③にあたらなければ、副業にあたらない」ということになります!
ポイ活が副業にあたらない理由
では、ポイ活(ポイントサイトの利用)が①~③についてあたらないのか、それぞれ検討していきましょう!
改めて、ポイ活(ポイントサイトの利用)とは、どういう行為でしょうか。
具体例を2つ示します。
『ポイ活(ポイントサイトの利用)の具体例』
●楽天市場で買い物する際に、ポイントサイトを経由することで、ポイントサイト独自のポイント(購入金額の1%)をゲット!
●楽天カードを発行する時に、ポイントサイトを経由することで、ポイントサイト独自のポイント(11,000円相当)をゲット!
どうでしょうか…上記の行動は、副業規定①~③にあたるでしょうか?
これは私個人の見解になってしまいますが、ポイ活は①~③にあたらないと考えます。
①営利目的の会社で働いてはいけない
→ポイントサイトを利用しているだけで、ポイントサイトの会社で働いてるわけではない!
②自分で営利目的の会社を運営してはいけない
→会社の運営はもちろんしていない!
③報酬を得て事業や事務(仕事)をしてはいけない
→解釈によってはポイント≒報酬と取られるかもしれないが、そもそも、ポイントサイトの利用は仕事ではない!
上記の理由を見ても、ポイ活は副業になってしまうのではと、不安な方もいるかもしれません。
おそらくですが、③の「ポイント(≒報酬)を稼ぐ行為は、本当に大丈夫なのか…」という点に疑問をお持ちではないでしょうか?
そこで3つ程、具体例を出して検討していきましょう。
理由①:ポイ活=節約。キャンペーンを利用しているだけ!
そもそもポイ活とは、ポイントを効率よく貯め、普段の買い物等に充当することで、家計を少しでも楽にする行為です。
つまり、『ポイ活=節約』になります。
また、ポイ活は、企業の様々なキャンペーンを利用しているだけです。
もちろん違いますよね。
理由②:企業発行ポイントに対する国税庁の見解
次に、ポイントサイトに限らず、企業が発行するポイントに対する国税庁の見解をお伝えします。
No.1907 個人が企業発行ポイントを取得又は使用した場合の取扱い
①一般的に企業が発行するポイントのうち決済代金に応じて付与されるポイントについては、そのポイントを使用した消費者にとっては通常の商取引における値引きと同様の行為が行われたものと考えられますので、こうしたポイントの取得または使用については、課税対象となる経済的利益には該当しないものとして取り扱うこととしています。
②ポイント付与の抽選キャンペーンに当選するなどして臨時・偶発的に取得したポイントについては、通常の商取引における値引きと同様の行為が行われたものとは考えられませんので、そのポイントを使用した場合には、その使用したポイント相当額を使用した日の属する年分の一時所得の金額の計算上、総収入金額に算入します。
国税庁HPより引用
国税庁の見解を要約するとこちらになります↓。
①普段の買い物で、ポイントカードやクレジットカード等を利用することで得るポイントは、値引きと考え、非課税。
②ポイント付与キャンペーンを利用して無料でポイントを得た場合は、値引きとは考えられないので、総収入金額(雑所得)に算入して税金を納める必要がある。
ポイ活(ポイントサイトの利用)に当てはめると、こちらになります↓。
①楽天市場で買い物する際に、ポイントサイトを経由することで、ポイントサイト独自のポイント(購入金額の1%)をゲット!
→普段の買い物で得るポイントなので、値引きとなり、非課税。
②楽天カードを発行する時に、ポイントサイトを経由することで、ポイントサイト独自のポイント(11,000円相当)をゲット!
→企業のキャンペーンを利用して無料で得たポイントのため、雑所得として計上し、必要があれば確定申告をする。
- クレジットカードの発行など、企業のキャンペーンを利用して得ることができるポイントは、『雑所得』になります。
- 会社員や公務員などの給与所得者の場合、雑所得が20万円以上だと確定申告が必要。
念のため、ポイントサイトの利用で得たポイントは『雑所得』と捉えるのをおすすめします。
とりあえず雑所得と考えておけば、万が一の税金面のリスクが減ります。
- 一時所得:労働以外で得た一時的な所得。
- 雑所得:利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得および一時所得のいずれにも当たらない所得。
ここで勘違いしてほしくないのが、『雑所得がある=副業』ではありません。
その理由を、次の具体例で解説します。
理由③:具体例で考えてみよう!これって副業?
3つ目に、身近にある例で考えてみましょう!
実は身近に所得税の課税対象って、意外にあるんです。
実はマイナポイントも所得税の課税対象!
おそらく殆どの方が意識していないと思いますが、マイナンバーカードの発行で貰えるマイナポイントも、実は所得税の課税対象になります。
マイナンバーカードを新規に取得した方等に付与されるマイナポイントは、「通常の商取引における値引き」とは認められませんので、その経済的利益は一時所得として所得税の課税対象となります。
国税庁HPより引用
ただし、一時所得は50万円を超えなければ確定申告は不要です。
携帯電話の機種変更キャンペーン
携帯電話を機種変更する際に、キャッシュバックやポイント還元のキャンペーンを利用された方は多いと思います。
機種変更時に貰えるキャッシュバックやポイントは、マイナポイント同様、一時所得として所得税の課税対象になります。
クレジットカードの発行キャンペーン
クレジットカード発行会社によっては、カード発行時に企業のポイントを付与するキャンペーンを実施しています。
(例:楽天カードは入会キャンペーンで1万円相当のポイント付与)
クレジットカードを発行することで得るキャンペーンポイントも、「通常の商取引における値引き」とは認められませんので、一時所得として所得税の課税対象になります。
マイナポイント、スマホの機種変更割引、クレジットカードの発行キャンペーンなどで得るポイントは、副業?
マイナポイント、スマホの機種変更割引、クレジットカードの発行キャンペーンなどで得るポイントは、所得税の課税対象です。
ですが、これらのポイントを得る行為を副業とは、誰も考えませんよね。
それは、これらの行為が「仕事」ではないからです。
では、例えば「楽天カード」を発行する時に、
ポイントサイトを経由することで、
ポイントサイト独自のポイントを貰う行為は、副業(仕事)でしょうか…?
キャンペーンで貰えるポイントを貰っているだけです。
ポイ活をする上での注意点
ポイ活(ポイントサイトの利用)は、副業にあたらない理由をご説明しました。
ここからは、実際にポイ活をする上で、注意した方がいい点を解説いたします。
職務中はやめよう!!
当たり前なことですが、職務中は、仕事に専念しましょう!
ポイ活でポイントを得る行為自体は問題ないですが、仕事中にポイ活をしすぎて懲戒処分されたケースはあります。
令和3年3月、大阪市健康局保健所管理課の59歳男性課長が、勤務中にポイ活をしていたとして、停職3か月の懲戒処分。
- 2017年10月~2020年7月、職場のパソコンからポイントが貯まるサイトに計約2,000時間アクセス
- サイトで広告を見たり、クイズに答えたりして約18,000ポイント
- 大阪市の調査について、ポイントを還元していないと虚偽報告
職務中に長時間ポイ活をして、職務に専念していないため、処罰されています。
ちなみにですが、上記の参考だと、2,000時間で約18,000ポイント。
時給約9ポイントです…
こんな非効率的なポイ活は時間の無駄です。やる価値がありません。
私がおすすめするポイ活の方法なら、月に30分程度で、約1万円稼げます。
詳細はこちらの記事で解説しています↓。
ポイ活は年間20万円以内に抑えよう!!
ポイントサイトを利用して得たポイントは、『雑所得』と考えられています。
会社員や公務員などの給与所得者の場合、雑所得が20万円以上だと確定申告が必要になります。
確定申告は面倒だな…という方が殆どだと思いますので、ポイ活は20万円を超えないようにするのをおすすめします。
- ポイ活単体で20万円ではなく、雑所得の合計金額で20万円だと確定申告が必要になります。
- ポイ活の他に投資などで利益が出ている方は、それぞれの利益を合算します。
なお、ポイ活でポイントを貯めるだけなら非課税です。
課税されるタイミングは、貯めたポイントを「使うとき」となります。
20万円を超えても、確定申告をすれば大丈夫!
ちなみにですが、私は仮想通貨の取引で利益が出たので、ポイ活と合わせて正直に確定申告をしています。
自分で納付すれば、会社に連絡がいきません。
確定申告をする時に、住民税の納付方法を『普通徴収』にすれば、会社に連絡がいかない。
- 特別徴収:会社で天引き(源泉徴収)してもらい、会社が納付する
- 普通徴収:会社は天引きをせず、自分で納付する
会社にバレても、しっかりと反論する自信があるのですが、面倒くさいトラブルは避けたほうがいいと思います。
念のため、周りにポイ活をしていることは秘密にしよう!!
これが一番大切なのですが、ポイ活を始めると、毎月簡単に1万円程度のポイントをゲットできます。
他人が楽して稼いでるのを見ると、妬んでしまう人も存在します。
無用なトラブルを避けるためにも、ポイ活をしていることは秘密にしましょう!
更に安心してポイ活を始めたいなら
それならやってみようかな!
このサイトに登録しようかな!
やみくもに手を出すと後悔します!
実はポイントサイトって、10~20種類くらいあるんです。
更に、中にはせっかく貯めたポイントが実質交換できないような、詐欺みたいなサイトも残念ながら存在します。
初めてポイントサイトを登録するなら『モッピー』がおすすめ!
ポイントサイトに初めて登録する方は、『モッピー』が絶対おすすめです!
【モッピーの特徴】
- 運営企業の『セレス』は東証プライム上場企業!
- ポイントサイト業界屈指の高還元率!
そのため高還元の案件が多いですし、倒産してポイントがなくなるといったリスクが少ないのがポイント!
\初めてのポイントサイトならモッピーがおすすめ!/
モッピーについてもっと知りたい!という方は、こちらの記事をご覧ください↓。
最後に
ポイ活は副業にあたらない理由と、始める上での注意点を解説しました。
私は、関連法令、国税庁のエビデンスを確認した結果、公務員であれば、ポイントサイトの利用(ポイ活)は副業にあたらないと自信を持っていえます。
スマホの機種変更時に、大手家電企業の独自のキャンペーンを貰う行為も、副業とみなされないとおかしいですよね。
そんなことは、ありえません。
ただ、どうしても管理者、経営者の判断によっては処分されるリスクはあります。
そのため、本当に信頼できる人以外には、ポイ活をしていることは話さないことをおすすめします。
世の中には、知らないだけでお得なことがあふれている。
最近思うのですが、世の中には、知らないだけで実はお得な情報があふれています。
もちろん、その情報は100%正しいとは限らず、中には詐欺もあります。
ちなみにですが、私は毎月1万円程度のお小遣いをポイ活で稼いでいます。