この記事ではデリケートクリームと乳化性クリームとの違いや、使い方とそのポイントを解説致します。
乳化性クリームと似ているようで、実は違う効能を持つデリケートクリームを知れば、更に靴磨きが楽しくなりますよ!
デリケートクリームとは
デリケートクリームとは、革に水分と油分を補給することに特化したクリームのことです。
いわゆる靴磨きに使用する乳化性クリームも靴に水分、油分を与えますが、乳化性クリームとデリケートクリームの最大の違いは、成分に「ろう」が含まれているかいないかです!
写真はモゥブレイのデリケートクリームです。
ぷるんっとしたヨーグルトみたいです。
- 成分はラノリン、油脂、有機溶剤。
- 乳化性クリームに含まれている「ろう」が含まれていない!
- 乳化性クリーム以上に靴に潤いと栄養を与える!
- 「ろう」が含まれていないので、乳化性クリームのような光沢感は余り出ない。
- 起毛製品(スエード、ヌバック)、エナメル、爬虫類革製品には使用できません。
デリケートクリームのポイント
デリケートクリームのポイントは、乳化性クリームに含まれている「ろう」成分が含まれていないことです。
「ろう」成分が含まれているクリームを塗ると、表面にろうによる層が生まれます。
この層は光沢や汚れから守る役割がありますが、その反面、靴に油分、水分が行き届きにくくなり、最悪ひび割れに繋がります。
- デリケートクリームは靴表面へのろうの蓄積が無いので、安心して塗ることができる!
- 乳化性クリーム以上の栄養を革に与える効能がある!
参考:乳化性クリーム
乳化性クリームは成分に「ろう」が含まれています。
使うタイミング
【デリケートクリームの使い時】
- 久しぶりの手入れの時
- 表面が乾燥している時
- 購入して最初のケアに
- 雨に濡れてしまった後に
使い方
デリケートクリームの使い方は、指で塗ることをお勧めします。
- 指が汚れるのに抵抗がある方へは、ペネトレイトブラシもお勧めです。
参考:ペネトレイトブラシ
実際に使用してみた
それでは実際の使用方法を画像付きで解説します。
今回は購入したばかりのチーニーのサイドゴアブーツに使用します。
このチーニーのサイドゴアブーツ、アウトレットで4割引で購入したのですが、在庫として放置されている期間が長く乾燥していたので、一度デリケートクリームで革に栄養を与える必要がありました。
用意するもの
【用意するもの】
- ブラシ×2(可能であれば豚毛と馬毛)
- ペネトレイトブラシ
- 乳化性クリーム(ブーツブラック)
- デリケートクリーム
最初にブラッシングで埃を取る
最初に馬毛のブラシで靴の埃を取ります。
- 馬毛は柔らかいため、埃を取るのに最適。
- 普段、帰宅時にも馬毛のブラッシングをすることで汚れ、埃が取れて靴が長持ちします。
デリケートクリームで栄養補給
特に乾燥しているので、クリームをグングン吸収していきます。
- 塗り方のポイントは、薄く塗りこむこと。
- 乾燥が酷く、足りないと感じた場合再度薄く塗りこむ。
before
after
乳化性クリームで層を作る
デリケートクリームで水分、油分を与えたので、今度は乳化性クリームで層を作り、蓋をしてあげます。
乳化性クリームは光沢を出すのと、汚れから守る効果もあるので、デリケートクリームの後に追加していきましょう。
- 乳化性クリームはペネトレイトブラシを使うと楽で時短になる。
- 付ける量は少量ずつ。
ちょこっと付けるだけで大丈夫です。
足りなければ少しずつ追加しましょう。
最後にブラッシング
最後に豚毛(山羊毛)でブラッシングすることで、無駄なクリームを除去し、靴に光沢を与えます。
完成!
表面がしっとりとし、程よい光沢感がでました!
まとめ
デリケートクリームは乳化性クリーム以上に革に栄養を与えますし、ろう成分が無いので、繰り返し塗ることで乾燥している革製品にみずみずしさを取り戻します。
使い方はただ塗るだけでOKなので、革製品が好きな人は是非一つ持っているとかなり使えます!