靴磨きでステインリムーバー使ってますか?
靴磨きをする人達にとって、ステインリムーバーの是非については今でも結論は出ていません。
ステインリムーバーを検索すると「ステインリムーバーは必要ない!使うと革が痛む!色落ちする!」
そういった記事を良く見かけますよね。
確かに上記の情報は、一理あると思います。
ですが、私はステインリムーバーは靴磨きには絶対に欠かせないものだと考えています!
この記事では、ステインリムーバーが必要な理由とその使い方、そして本当に革靴が色落ちしてしまうのかを、画像付きで詳しく解説していきたいと思います。
ステインリムーバーとは
まずはステインリムーバーについて簡単に紹介致します。
ステインリムーバーとは、R&D社のブランド『エム・モゥブレィ』から発売されている革靴用の水性汚れ落としです。
革靴に優しい汚れ落としです。
ステインリムーバーが必要な理由
ステインリムーバーは、革靴に残った古い靴クリームのロウ分、靴が白くなる汗の塩吹きや雨染み、そして汚れをしっかりと除くことができます!
靴磨きをする際の準備として、最初に汚れを取ることは非常に重要です!
乳化性クリームとは画像のようなものです。
乳化性クリームにもある程度の溶剤成分(古いクリームを溶かす成分)は含まれています。
しかし、乳化性クリームだけの溶剤成分では古い靴クリームを全部除くことはできず、少しずつロウ成分が蓄積されます。
ロウ成分が蓄積された状態で乳化性クリームで靴磨きをしようとしても、古いロウ成分が邪魔をして、革靴に水分と油分がしっかりと浸透しません!
革靴に水分と油分が供給されないので、ひび割れ等革が痛む原因になります。
ステインリムーバーが必要な理由は、靴の汚れをしっかりと取り除くことで、靴の状態をより良くするために必要不可欠なのです!
ステインリムーバーを使うタイミング
ステインリムーバーは水性なので、有機溶剤を使った汚れ落としと比べ、革靴へのダメージは少ないです。
とはいえ、革へのダメージは0ではありません。
ステインリムーバーを使うおすすめのタイミングは以下のとおりです。
【ステインリムーバーを使うタイミング】
- 雨で濡れた時。
- 2~3回乳化性クリームで靴磨きをして、靴が少しのっぺりしてきたと感じた時。
- 白い汗染みが出てきた時。
- その他、汚れが付いた時。
ステインリムーバーの使い方
それではステインリムーバーの使い方を画像と共にご紹介致します。
【準備するもの】
- ステインリムーバー
- リムーバークロス
- ブラシ×2
- 乳化性クリーム
- ペネレイトブラシ
- 仕上げ用クロス(あればでOK)
普段の靴磨きにステインリムーバーとリムーバークロスが追加されるイメージです。
普段の靴磨きはこちらをご参考ください↓
今回磨く靴は、リーガルのストレートチップです
この靴はかれこれ6年くらい履いています。
雨にも降られてしまい、靴の表面が乾燥してかさかさしているのが見られますね。
ミスターミニットでソールを交換して大事に履き続けてます。
ステインリムーバーで汚れを取る
ステインリムーバーは靴磨きの最初のステップで使用します。
まずブラシで軽く汚れ、埃を取ります。
(ブラシは馬毛がおすすめ。化繊でもOK)
ブラシで軽く汚れを落としたら、ステインリムーバーをリムーバークロスに染みこませます。
ちなみにリムーバークロスは東急ハンズや無印良品で購入できます。
Amazonでも合わせ買い対象ですが取り扱ってます。
リムーバークロスにステインリムーバーを染みこませたら、優しく革靴をなぞるイメージで汚れを取っていきます。
軽くなぞっただけで、結構汚れが取れます!
汚れ、古い乳化性クリームが取れてすっぴんの状態です。
リムーバークロスは拭く場所を変えて使用しましょう。
こちらは、右足をステインリムーバーで汚れ取った後の画像です↓
それだけ古い乳化性クリーム、汚れが残っていたということです。
ステインリムーバーを使うと色落ちする!?
ステインリムーバー否定派の意見に、「ステインリムーバーを使うと色落ちする!」というのがあります。
確かに実際にステインリムーバーを使ってみて、多少は色落ちするとは感じます。
ただ、多少色落ちがするからといって、ステインリムーバーを使わない理由にはならないと考えています。
というのも、靴磨きをする上で、ステインリムーバーだけで終わるというのはありえないからです。
ステインリムーバーを使った後は、必ず乳化性クリーム(場合によってはデリケートクリームで保湿してから)で革に栄養と補色をします!
乳化性クリームで革に補色をしてあげれば、多少の色落ちは全く気にならないので安心してください。
ステインリムーバーをした後に、乳化性クリームで磨いてあげるとどれくらい変わるかをこれから紹介致しますね。
ステインリムーバーの後は乳化性クリーム!
ステインリムーバーで汚れを取ったら、乳化性クリームで革に栄養と補色をしてあげましょう!
もし、更にがっつり栄養を補給してあげたい場合は、乳化性クリームの前にデリケートクリームを塗るのもおすすめです。
乳化性クリームはこちら↓
ブートブラックです。
乳化性クリームをペネレイトブラシに少し付けて革靴を磨いていきます!
乳化性クリームをまんべんなく塗った状態です↓
若干ムラがあるように見えますが、大丈夫!
最後にブラッシングして乳化性クリームをちらしていきます。
(磨くブラシは豚毛がおすすめです。化繊でもOK)
仕上げ用クロスはなくても良いですが、持っているので一応磨いてます。
靴磨き終了!磨く前と比較すると
以上でステインリムーバーを使用した靴磨きは終了です。
最後にステインリムーバーを使う前と後を比較したいと思います。
右足(画像左の靴)がステインリムーバーを使って磨いた後、左足が磨く前の状態です↓
磨く前の白い汚れやかさかさが綺麗になくなりました!
両方磨いてみました!
かなり綺麗になりましたね!
まだまだ大事にしていきたいと思います。
まとめ
ステインリムーバーは賛否両論ありますが、長い目で見たら革靴を長持ちさせるために必要不可欠です!
もしステインリムーバーを使わずに乳化性クリームだけだと、どんどんのっぺりして、古いロウ成分が貯まり、そのロウ成分がひび割れて見た目が悪くなります。
定期的にステインリムーバーでしっかりと汚れを落とすことは、靴の見た目だけでなく、長持ちさせるために大切です。
靴磨き、最初は面倒くさいかもしれません。
ですが、愛情かけて磨くと靴は凄い綺麗になりますし、愛着がわいてくると思います。
ぜひステインリムーバーを使って、革靴を磨いていきましょう!