先日、不妊治療で掛かった医療費の還付金を受け取るため、医療費控除の確定申告をしました。
実際に医療費控除の確定申告をしてみて思ったのが、「不妊治療で確定申告をするときに気を付けること」って意外に多い!ということです。
なので、この記事では不妊治療での医療費控除の確定申告をする時に失敗しないためのポイントをまとめました!
大事なポイントだけをまとめましたので、ご紹介していきたいと思います。
確定申告とは
そもそも確定申告って何?そんなのやったことない!という方も多いと思います。
簡単に説明致しますと、
【確定申告とは】
確定申告とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間の所得にかかる税金(所得税等)を計算し、申告期限までに税務署に確定申告書や必要書類を提出して、申告・納税する手続きのことです。
不妊治療をしたら確定申告をするべき?
私は会社員だから確定申告しなくて大丈夫!
一年間で医療費が10万円以上掛かった場合、医療費控除を申請できるんです!
1月1日から12月31日までの1年間で医療費が10万円以上掛かったら、確定申告で『医療費控除』を申請しないと勿体ない!
医療費控除って何?
では次に、『医療費控除』について簡単に解説いたします。
【医療費控除とは】
医療費控除とは、所得税及び個人住民税において、自分自身や家族のために医療費を支払った場合に適用となる控除のこと。
言葉にすると分かりづらいですよね…
イメージとしては、多く医療費を払った場合、申請すれば少しお金を戻してくれると考えてもらえたらOKです!
不妊治療に掛かった治療費も医療費控除が可能!
不妊治療で掛かった治療費も医療費控除が可能です!
人工授精や体外受精は保険が適用されないので、年間10万円なんて簡単に超えてしまいます…
医療費控除で気を付けるべきポイントや確定申告の方法をこれからご説明いたします。
不妊治療の医療費控除で注意すべきポイント!
今回、実際に確定申告で医療費控除を申請することで、67,053円も戻ってきました!
私も確定申告をするのは初めてで戸惑いました。
ですが、確定申告についてたくさん調べることで損をしないポイントを抑えましたので、シェアしたいと思います。
家族全員分の医療費をまとめてOK!
家族全員の医療費をまとめて申請して大丈夫です!
そのため、一人だと年間10万円も医療費が掛かっていなくても、家族全員で10万円以上になるのであれば、医療控除の申請をして還付金を貰いましょう!
医療費には交通費も含めてOK!
申請する医療費には、病院までの交通費も含めて大丈夫です!
生命保険、医療保険で補てんされる金額の上限について
治療によっては、医療保険が下りるものがあります。
保険が下りた場合、その金額で補てんされる上限は、その治療で掛かった医療費まででOKです!
例えば、私は不妊治療の一環で、子宮内のポリープを切除する手術を受けました。
『子宮内ポリープ切除術』は医療保険が適用されるので、約10万円の保険金が下りました。
『子宮内ポリープ切除術』に掛かる費用は20,280円です。
この場合、医療費控除申請で申請する『保険等で補てんされる金額』は、実際に下りた10万円ではなく、治療に掛かった費用の20,280円になります。
【医療保険で補てんされる金額の上限について】
例:子宮内ポリープ切除の手術について(医療保険が適用)
- 『子宮内ポリープ切除術』に掛かる費用は20,280円
- 『子宮内ポリープ切除術』で下りた医療保険は約100,000円
- 医療保険で約8万円得している(10万ー2万=8万円)
- 保険等で補てんされる金額としては、手術代の20,280円でOK!
そのため、補てんされた金額を10万円にしてしまうと医療費が少なくなり、勿体ないので注意です!
『医療費控除』は医療費の合計金額が大きいほど、戻ってくる金額は大きくなる!
申請者は所得が多い方!
医療費控除の申請をするのは、所得が多い方がお得です!
所得によってどれだけお金が戻ってくるかについては、計算方法があるのですが割愛させていただきます。
医療費控除は所得が多い方が申請した方が、戻ってくる金額が増えます!
不妊治療助成金を忘れずに!
意外に忘れやすいのが、不妊治療の助成金です。
不妊治療の助成金は『保険等で補てんされる金額』に含める必要があります。
参考ですが、不妊治療の助成金は30万円貰えました。
不妊治療の助成金についてはこちらの記事で解説しています。
https://hunin-diary.com/funin-joseikin
領収書は必ず保管!
治療で貰った領収書、捨てていませんか?
領収書は医療費控除の申請の際に、写しを添付する必要があります。
そのため、領収書は必ず保管しましょう!
参考ですが、こちらの画像は私の不妊治療の領収書の束です。
月日ごとに整理しておくと、申請する際に楽になるのでおすすめです。
医療費控除申請の流れ
実際の医療費控除申請の流れはこちらです。
【医療費控除申請の流れ】
- 国税庁のHPで確定申告書を作成
- 申告書を印刷して、領収書のコピーと一緒に郵送
領収書の整理だけできれば、確定申告自体は意外に簡単でした!
確定申告には、会社から貰う『源泉徴収票』が必要!
医療費控除の確定申告の時期
医療費控除の確定申告をする時期は、毎年2月17日から3月16日までの一ヶ月です。
申告漏れをしないよう注意しましょう!
※2020年はコロナウィルスの影響により、期限が4月16日まで延長しています。
セルフメディケーション税制とは
医療費控除申請をする際に、『セルフメディケーション税制』を選択できる場面があります。
結論からいいますと、『セルフメディケーション税制』は無視して大丈夫です!
【セルフメディケーション税制とは】
健康の保持増進及び疾病の予防として一定の取組を行っている方が、その年中に自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族のために12,000円以上の対象医薬品を購入した場合に、「セルフメディケーション税制」を受けることができます。
『セルフメディケーション税制』は通常の医療費控除との選択適用です。
『セルフメディケーション税制』を選択してしまうと、『医療費控除』は申請できなくなってしまいますので、無視しましょう!
実際に不妊治療の医療費控除をして、還付された金額は!?
今回、不妊治療の医療費控除をしてみて、還付された金額は67,053円です!
参考として、こちらが医療費控除を申請する際に作成した実際の医療費のまとめです。
夫婦で一年間で掛かった合計金額で申請して大丈夫です!
こちらの画像は田園都市レディースクリニックのみで掛かった医療費の内訳です。
田園都市レディースクリニックで掛かった一年間の不妊治療の合計は、1,121,130円。
実際の通院歴でもあるので、ぜひご参考にしてください。
体外受精では、採卵のタイミングを見極めるため、ほぼ毎日通院する必要がある!
この医療控除の明細書は国税庁のHPでダウンロードできます。
まとめ
最後に医療控除の申請で大切なポイントをまとめました。
【医療費控除のポイント】
- 家族全員の医療費の合計で申請!
- 医療費には病院までの交通費も含めてOK!
- 保険等で補てんされる金額は、その治療に掛かった費用を上限としてOK!
- 申請者は所得が多い方!
- 領収書は捨てずに保管しよう!
医療控除で損をしないためには、上記の5つのポイントを守れば大丈夫です!
不妊治療はかなり費用が掛かってしまいます…
少しでも負担を減らすために、ぜひこの記事を参考にして医療控除にチャレンジしてください!
不妊治療の助成金についてはこちらでまとめています。
https://hunin-diary.com/funin-joseikin